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経営判断についてお悩みではありませんか

query_builder 2022/03/31
ブログ
川﨑佳奈子税理士事務所

判断とは、物事を選択したり、方針を決めることです。

 

経営判断はどうのようにされていますか。

 

 まず、「経営理念」に沿っているかが一つの判断ではないでしょうか。

「全社員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」これは有名な京セラの経営理念です。

  ある会社から交通反則金の相談がありました。社員が交通違反をした場合 会社が罰金を支払うかどうかです。

 その会社は配送業務もされています。配送中に駐車場が見つからずに罰金を支払いました。

 

  交通反則金を会社、個人負担にするかを考えてみましょう。

   会社が負担した場合、社員は、業務中だから会社負担が当然、次からは、駐車場を探す余裕をもって配送しよう、        と改善を考える。

 個人が負担した場合、業務中なのに自己負担なのか、無理しないで配送しよう、とやる気がなくなるかもしれません。

  会社の経営理念があれば、それに沿った対応ができ、社員にも説明ができ、理解できるでしょう。そして、大切なのはその時々、社員によって対応が異ならないように明文化されるとよいでしょう。次回からは、明文化されたものを見せることで納得すると思います。

 交通反則金という些細なことのようですが、社員の士気向上する、しないにより労働生産性に影響があるでしょう。

 

つぎに判断するために大切なのは「資金(お金)」です。

 利益をあげて、お金を増やす。資金があれば社員は安心して働けます。

 資金を増やすためには、利益が必要になります。売上が増えれば、利益が増え、資金が増えると思いますか?

 売上は、単価×個数×リピート率です。

 例えば、調剤薬局が売上を増やすとために処方箋枚数を増やす、ということは薬品が増えるので 薬品仕を先に仕入れます。

  すると薬品代金の支払いが増額します。次に処方箋枚数が予定通り増えるとよいのですが、微増だとします。

  調剤報酬は月末締めの翌々月入金です。 薬品代金は翌月末支払いだとすると 資金の減少額が大きくなります。

  また処方箋枚数が予定通り増えないと、資金はどんどん減少していきます。

 そのため、売上を増やすためにメインバンクから資金調達を行うことが経営判断として必要です。

  売上が増える事業計画を作成して、借入が返済できると説明が必要です。

  政府は医療費の削減として、薬価差額を少なくしています。

  そのため、処方箋枚数を増やしても、なかなか利益増にはなりません。

  処方箋内容や調剤薬局の業務の見直し、調剤加算などを検討するのも経営判断です。

 

  つぎに歯科医院はどうでしょうか。一般的に、コンビニより多いといわれています。

  身近な歯科医院はどうですか。そのなかでも、予約が取れない歯科医院もあります。

 

   ある歯科医院長が増患のために新型CT購入を検討しています。

 

 この場合、どう判断すればよいでしょうか?

 

 まず、近隣の歯科医院にどのような医療機器があるか、院長の診療方針、どこに力をいれているか(矯正、インプラントなど)を知る必要があるでしょう。ライバルとの差別化です。

 HPのある歯科医院が多いので、HPをみるとある程度の情報は収集できます。

 その上で、CTを導入し、その資金を回収するために資金がいくら必要なのか、必要売上を逆算して、可能であれば購入するという判断をする。

 または、このままでいくと患者様が減少する、そのためにCT導入する、これも判断です。

 どちらの場合でもかならず、資金調達が必要になります。しっかり事業計画を作成し、いくら借入が必要なのか検討

 しましょう。

 

 また、経営判断は、一方の側面だけでできるものではありません。

 医療法人で2つ歯科医院を経営されています。歯科医師が退職され、採用ができませんでした。その結果1つの歯科医院

は週2日しか開院できません。

そこで働くスタッフの人件費、家賃、借入返済を考えると、1つ医院を閉院するか悩まれています。

 歯科医師の採用にも、求人費用、紹介会社利用であれば紹介料も発生します。

 採用費用と採用後の週2日から週6日診療になった場合の収支も検討して、採用に力を入れるかも考える必要があるでしょう。

 また医師である院長は、来院されている患者様のことを考えると数字だけで、判断してよいのか、悩まれています。

 ここでも「使命感、経営理念」があれば、悩むことはすくなくなると思います。

 

 デイサービスの経営者は高齢になり、後継者を探していました。求人サイトから

後継者候補を採用しました。採用後に、経営者と候補者に「社長の仕事」を話しました。

しかし経営者の想いと採用した候補者の会社でやりたい事がずれていて数ヶ月で退職されました。

その後、後継者採用だけではなく会社売却を考えられるようになりました。

結果、M&A紹介会社により相手先を決められました。

その際に相談されたので、利用者とその家族が今と同じサービスを受けられること、

スタッフが現状通り働けること、「使命感、経営理念」を理解して、受け継いでくれることをお伝えしました。

 

経営者は、医療介護現場で働いていられ、使命感、社会貢献の想いが強い方です。

休むこともなく夜勤もされていました。今回、事業売却を決められたきっかけは、開業時の片ウデの方に相談して、

十分に敬老の思いで、デイサービスを運営してきたよ、頑張ったのだからと背中を押され決定されました。

大変重要な経営判断のため、経営者は考えられる人に相談され決断されました。

経営判断は一面だけでなく、多方面で決めるため やはり片ウデや、相談者(メンター)が必要です。

 周りに同業者、異業種とわず情報交換や経営指標、財務を学ぶことも必要になります。

 

 

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